2009-11-22-Sun-17:43

混迷の度合いは???

マーケットは一層混迷の渦に吸い込まれているかのようだ。秋口以降の最新のデータを見ると、必ずしも米景気回復がしっかりとしたものではなく、政府の緊急景気刺激策のおかげだとの声が聞かれた。月初、発表された10月の失業率は10.2%と26年ぶりの高水準と、一向に労働市場の改善が進んでいないことが明らかになった。

10日にフィッシャー・ダラス連銀総裁の「大幅な雇用拡大にはしばらく時間を要する可能性」、また16日には「失業者は当面、痛みを伴う高い水準にとどまる」等の認識を示した。18日にガイトナー米財務長官の「失業率は容認しがたいほど高い、依然上昇している」との発言が伝わった。米政府や金融当局者は労働市場の改善には時間がかかるとの認識を明らかにした。

16日、バーナンキFRB議長が講演で「ドルの価値の変化が及ぼす影響をFRBは注視(attentive)している」と発言した一方で、「政策金利を異例に低い水準に長期間(for an extended period)据え置く公算が大きい」とも発言。発言の真意をめぐって、ドルは対主要通貨で一時乱高下した。

早期、景気回復への期待から緩やかな回復基調になるのではないかとの見方が市場では広がる一方で、米株式市場を始め主要国、新興国の株価や商品市場は過熱感さえ想起させるような上昇となった。米金融緩和政策の長期化予想を背景にドル安が続くとの見方があるものの、一段のドル売りには警戒感も根強く、迷っているとの声も聞かれた。

一方、18日にブラジルのマンテガ財務相は緊急記者会見で、「ブラジル企業の米国預託証書(ADR)取引などに1.5%の税金を新たに導入する」ことを発表した。一部の海外投資家がブラジル企業の米国預託証書(ADR)を買い入れた後に国内発行の株式に転換するなど、国内株投資にかかる2%の金融取引税を支払っていないことが背景にある。10月20日に2%の金融取引税が導入されたばかりだ。しかし、その後もブラジルレアル高の動きには歯止めがかかっていないためとも説明している。今後、同国の株価の動向が他の国々の株価へ影響するのか注意したい。

いずれにしても、世界的な金融危機を回避するために各国が非伝統的な金融政策を実施したために、市場に過剰な投資資金が溢れ、少しでも魅力な投資先を求めて日夜動いている。

年末を控え、市場参加者が減少する可能性が高まる中、今年後半から上昇した金価格、原油相場、世界の主要な株価等の動向によっては、為替市場も思わぬ事態になる可能性も否定できないが、その時にならないなと、事の真相は判らないのも事実だろう。引き続き、神経質な相場が続きそうだ。
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